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Archive for 10月 19th, 2005

スポーツの栄養・食事学

19 10月

 私がフィットネスインストラクターを始めた頃は、運動・栄養・休養のうち、運動に極端に偏った勉強をしていたと思います。当時、「マシンインストラクター」、つまりトレーニングマシンを中心とした筋トレのインストラクターという意識が強かった、というより余裕がなかったのかもしれません。実際、そのスポーツクラブの研修も栄養、休養に関する研修はありませんでした。
 しかし、私が別のスポーツクラブに移ったところ、上記の3つの要素のうち、運動と栄養に関する研修が含まれていました。このため、私は栄養に関するさらなる知識を身につける必要性を感じ、鈴木正成先生のこの著書を友人から借りました。
 当時、一般的な栄養学というと栄養素のバランスや絶対量に終始していた印象がありますが、この書籍では3度の食事における栄養素のバランス・絶対量だけでなく、それをとるタイミングの重要性に関する指摘が見られました。たとえば、1日に同じ栄養素のバランス・絶対量をとる2人の同レベルのアスリートがいたとして、そのうち1人が自分にとって最適なタイミングに、目的に適った食事をとることでパフォーマンスに差をつけることができるという可能性を示唆していたのです。

 スポーツクラブの会員の皆さんのトレーニング目的として、「減量」を求める人は圧倒的に多かったので(これは当時会員の7割が女性、しかも平均年齢が20台前半、ということにも影響されていたかもしれません)、「ウエイトコントロールのための食事学」の項は非常に役立ちました。また、当時線が細かった私にとっては、「からだづくりの食事学」の項が興味深く、自分のための食事法として採り入れていました。

 この本のおもしろさに、私はすぐに自分用の同じ本を購入し、再読しました。さらに、食事・栄養学に興味のあった後輩社員に進呈したので、私の手元にあるのは2冊目です。

 
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鍛練の理論―東洋的修行法と科学的トレーニング

19 10月

 この書籍を購入する以前から、私は高岡先生の発表される書籍には興味を持っていて、すでに数冊を購入済みでした。ただし、私にとってはそれらはとても難解なものであったため、自分にとって理解できる部分、必要な部分のみを選択して吸収する、という態度をとっていたと思います。
 1980年の後半になり、私は中国武術を練習するようになっていましたが、その先生からも、経験の長いお弟子さんからも「筋トレは中国武術を理解するためには、百害あって一利なし。それを続けていては、この武術の特徴的な『チカラ』を得られないよ」と口を酸っぱくしていわれました。かといって、私の当時の肩書きは「マシン・インストラクター」。つまり、筋トレの指導員です。数ヶ月間やめてみたものの、せっかく作った体が失われていくのに耐えかね、時々筋トレを再開しては休む、というようなことを繰り返しました。ここで認識したのは、明らかに筋トレ休養期間のほう、特にそれが長いほうが私のパフォーマンスがよい、ということです。私が知るスポーツ科学では、筋力の向上はパフォーマンスのUPにつながるはずでした。しかし、中国武術にはそれが当てはまらない…。少なくとも私には。
 そんなジレンマを感じていたときにこの『鍛錬の理論』に出会ったわけですが、そのときの衝撃は未だに忘れられません。その理論の中に、私がずっと感じていたジレンマの原因を解明する大きな「ヒント」が記述されていたのです。
 この書籍では、一つ一つの部分的なメカニズムを実証していくスポーツ科学へ、東洋的な、より包括的なアプローチを加えることによって、大胆な概念・仮説が打ち立てられています。私が影響を受けたのは「レフパワー」と「ラフパワー」という考え方で、それらに対応する鍛錬法として「レフトレーニング」「ラフトレーニング」が存在するという部分です。
 私の悩みを解決するための具体的な方法が見つかったわけではありませんが、私が「高度なレフパワーを要求する武術に対して、ラフトレーニングを適用してしまっている」という整理をすることができたのです。
 これらが何を意味するのかについてご興味がある場合は、実際に書籍を手にとって確認してください。

 ただ、たとえばレフトレーニングという考え方は、包括的な概念としては明快でも、心身を操作するための具体的な方法とそれを実証するデータまでは紹介されていません。包括的な概念は要素が複雑に絡み合っているので、それらの要素の関連そのものを実証するのが難しいということもあると思います。このあたりについては、先生の近作でその一部の実証に挑んだ際のデータが公開されていますので、別の機会に。

 この書籍も一般の人が理解するには非常に難解です。ですが、有益なトレーニングに興味があって、『鍛錬』シリーズにまだ触れたことがない方は一読をおすすめします。

 私が入手した第1版第1刷では、運動生理学的な用語の解説中に、対の用語を反対に解説する誤りがありましたが、最新版で修正されているかどうかはまだ確認していません。

 
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トレーニング革命

19 10月

 高校時代に競技力UPのために筋トレを始めてから、単に種目をこなせば目的の筋肉を発達させることができる、と考えていた私ですが、スポーツクラブでアルバイトを始めた頃、そういった認識を甘さを思い知ることになります。
 1980年代半ばは、フィットネス・ブームによって日本各地にスポーツクラブ、フィットネスクラブが乱立した時期であり、私が初めてフィットネスインストラクターのアルバイトに応募したときも、200人以上の応募者がいたと聞いています。
 しかし、当時のインストラクターと呼ばれる人たちの大部分が学生・フリーのアルバイトであり、ただ単に「最先端といわれるマシンの使い方」について「解説」をするだけの存在にすぎませんでした。このインストラクターを始めるか始めないかの頃、私が出会ったのが、この小山先生の「トレーニング革命」だったのです。この本が、私の「インストラクターとしての意識を根本から変えてしまった」といっても過言ではないでしょう。単に種目をこなすだけでは、一定以上の効果を得るのが難しく、障害を防ぐための重要な意識も高めることができないのです。
 それまでの書籍は、たとえば「ベンチプレスでバーベルを支えるときは、手首を曲げないように」というレベルで表現していましたが、この書籍では「どの指をどういう風に使って、どういう方向に力を加えると手首が曲がらない」というレベルでの解説が行われているのです。
 口で「手首を曲げないように」といえても、そのやり方を知らなければ顧客の「手首の固定方法」が正しいかどうかを評価することはできません。この書籍は本当の意味で私を自身の「無知」に向かい合わせてくれた貴重なものだといえます。

 ただし、この書籍のみでは筋力トレーニングが本当に各種競技のパフォーマンスを向上させるのに確実に役立つのか、といった疑問を解決するまでには至らなかったことも事実です。後に、小山先生は「初動負荷理論」を発表されましたが、それによって私の疑問のいくつかも解決されたのですが、そのことについては先生のより新しい書籍を紹介させていただくときにでも。

 
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